岐阜県ヘモフィリアの会(岐友会)


創立年月日 昭和56年3月
主な疾病 血友病
代表者氏名 松原 泰彦
連絡先 〒507-0812 多治見市下沢町4-58
TEL 0572-24-4323
URL  
県内推定患者数 150名
会員数 43名
会費 3,000円



日常生活のハンディ
  1. 目に見える出血・目に見えない出血があり、特に頭を打ったときは症状に注意しなければならない。頭の中の出血がじわじわとゆっくり続き数日後に悪化することもあります。
    目に見えない出血
     頭を打ったときの注意        バイエル薬品株ュ行冊子より抜粋
     意識もあり元気ならば様子を見てください。ぼーっとしていたり吐き気、頭痛などを訴える場合は、病院に連絡してください。頭を打った場合は、その後の経過観察が必要(最低24時間)ですので、保護者に必ず連絡してください。

    血友病の子どもの場合、頭の中の出血がじわじわとゆっくり続き、数日後に悪化することもあります。頭を打った後、かぜのような症状(頭が痛い、ボーっとしている)が続くときは病院で検査を受けてください。
  2. 節内出血 肘、膝の出血や筋肉内出血があるので、安静にしたほうが良い時もあります。
  3. 運動する事は出血から関節を守る丈夫な骨や筋肉を作るために重要ですが、やらない方が良いスポーツもあるので注意をしましょう。

こんな活動をしています
  1. 総会の開催
     例年6月に開催し、会の活動を確認します。

  2. 医療講演会の開催
     年1〜2回(1回は総会の時)開催します。近在の医療関係者を講師に招き、最新の医療技術や栄養上の注意点などを学びます。

  3. 相談会の開催
     岐阜県難病団体連絡協議会と連携し、相談会を開催しています。(県内各地、随時)

  4. サマーキャンプの実施
     2年ごとに、親・子供が集うサマーキャンプ(1泊2日)を岐阜県内のいろいろな地域で開催しています。子供達が友達をつくったり親同士の対話の場となっています。

  5. ピアカウンセリングの仲介
     相談を受ける中で、当事者でないと分からないことや悩みを聞き、その相談者に合った会員さんとの仲介をしています。

  6. 医療機関や専門医師の情報の提供
     中部地域の他県の団体とも連携していますし専門医師の情報もある程度蓄積していますので、主治医の先生とも相談のうえ、情報を提供しています。

  7. 会報「岐友」の発行
     年1回の発行
     会の活動、寄稿などで情報提供しています。

お願い、訴え、アピール
 血友病の患者は、自己管理が原則になっています。しかし、わんぱくで動き盛りの小学校高学年になると、どうしてもひざを打ったり、肩をぶつけたりして内出血を伴うけがを起こしてしまいます。この時の適切な処理ができたか否かで、その後の生活が大きく変わってしまいます。この時期トラブルが絶えません。会員は、皆、このつらい時期を経験しています。

 しかし、一番大切な時期です。この時期に子供が友達を作り、親同士が知り合いになって情報交換をしたり、悩みを話し合う事で、どれだけ助かってきたことでしょう。

 特に、母親は自分が生んだ子供の病気に対し、自分を責めます。悩みます。また、出血時の適切な処置ができないことがあれば、それはそれで悩みます。具体的な事例は、数え上げることはできないくらい多くあります。

 また子供が成人して結婚適齢期になれば、また違った悩みも持つ様になります。

 私たちの会は、そんな悩みを少しでもみんなで考えていこうとしています。医療の情報も福祉の情報にも増して大切なのは「仲間」です。

 今、若い人の入会がありません。

 薬害問題に代表されるような差別や偏見の結果かもしれませんが、それで最新の情報が届かなかったり、独りで悩んでいたり、そして結果として身体障害を持ってしまう人がいるのではないかということを一番心配しています。

 私たちの会だけではなく、いろんな活動をしている団体や地域ごとに活動しているグループがありますので、支援するネットワークの中で活動してみえればよいのですが、知らなかったということだけは避けたいと考えています。

 患者の状況や私たちの会の活動もご理解いただいて、こうした状況であることを知っていただきたいと思っています。

血友病について          バイエル薬品株ュ行冊子より抜粋
 
 ■血友病とは
 血友病とは出血したときに血を固めるために必要な「凝固因子」が不足している病気です。そのためにいったん出血すると血が止まりにくくなってしまい、放置すると長時間、出血が続くことになります。もちろん不足している凝固因子を補充(凝固因子製剤−以下、製剤と記す−を注射)すれば出血は普通に止まります。

 ■凝固因子の不足
 血漿成分の中にある凝固因子は13番まで(12種類)あります。
そのなかで第8番目の因子が不足しているタイプを血友病A、第9番目が不足しているタイプを血友病Bといいます。

 ■血友病の出血程度
 血友病は「血が止まるのに時間がかかる病気」で、出血しやすい病気ではありません。いったん出血してしまうと、健常者より出血に時間がかかりますが、出血する危険性は健常者とそれほど変わりません。健常者が学校で出血することが少ないように、血友病の子どももすぐに出血するわけではありません。したがって、出血していない限り普通どおりの生活をさせてください。
 血友病の中等症や軽症では、普段の生活で出血することはほとんどありません。患者さんの中には病気を知らずに過ごしており、事故や手術で初めてわかった方もいます。実際問題として学校生活などで気をつけなければならないのは主に重症型の子どもです。
 ただ小学校高学年から中学期や高校の始め頃、つまり体重とともに運動量が増える時期は出血も著しく増えることがあるので注意が必要です。

 ■血友病の重症度
重症度 凝固因子
(対正常比率)
出血の程度 治療と予防
重症 1%以下 月に数回 関節出血が多い 1回の出血に対して数日の製剤投与が必要である。月平均10回くらいの補充投与を行っている子どもが多い。しかし、ほとんど出血しない子どももいるなど、一様ではない。出血回数の多い子どもには予防投与によって出血を減らす工夫もする。
中等症 1〜5% 数ヶ月に1度 ただし、関節などに繰り返し出血する場合には多くなる。
軽症 5%以上 ほとんどなし ただし、抜歯、大ケガなどの時には補充投与が必要。



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